今まで使っていたPCが全体的に重く感じ、やりたいことが満足にできなくなってきたため買い替えることに。
今回買ったのはHPのOMENシリーズのひとつ。OMEN by HP 15 エクストリームモデルです。
実際に使用している感想も踏まえて、OMEN by HP 15 エクストリームモデルについて述べていきたいと思います。
PC購入の際の参考になれば幸いです。
- 1 OMEN by HP 15 エクストリームモデル(15-dh1004TX)の概要
- 2 NVIDIA® GeForce RTX™ 2080 Super with Max-Q Design搭載
- 3 一番の売り!リフレッシュレート300Hzのディスプレイ
- 4 CPUはCore™ i9-10885Hプロセッサー
- 5 できるゲーム-フレームレートと描画設定-
- 6 メモリは大容量の32GB
- 7 SSDとHDDのデュアルストレージで使い分けができる
- 8 Bang & Olufsenと共同開発したオーディオ
- 9 HP公式サイトで購入後のレビュー
- 10 OMEN by HP 15 エクストリームモデル(15-dh1004TX) 仕様
OMEN by HP 15 エクストリームモデル(15-dh1004TX)の概要

- NVIDIA® GeForce RTX™ 2080 Super with Max-Q Design搭載
- リフレッシュレート300Hz
- 第10世代インテル® Core™ i9-10885H プロセッサー
- メモリ32GB(16GB×2)
- SSD(512GB)、HDD(1TB)を両方搭載したデュアルストレージ
- Wi-Fi6対応
- OMEN Command CenterでCPUの温度やファンの速度などのパフォーマンスを管理可能
- DTS:Xウルトラ対応のBang & Olufsen共同開発の迫力あるオーディオ
NVIDIA® GeForce RTX™ 2080 Super with Max-Q Design搭載
OMEN15エクストリームモデルにはRTX 2080 Super with Max-Q Designが搭載されています。
ノートPC向けの高性能なGPU
RTX 2080 Super with Max-Q Designは、ノートPC向けのGPUの中では高性能なGPUになります。

デスクトップではなくノートPCの高性能ゲーミングPCが欲しいという方向けのスペックとなっています。
小型で軽く、省電力で発熱が抑えられる
Max-Q Designは小型で軽いというメリットに加え、省電力かつ発熱を抑えられるといったメリットもあります。発熱を抑えることでファンの回転も少なくなり、結果的に静音の効果も。
高性能が最優先!という方には不向きですね。そもそも性能重視であればデスクトップPCを購入するのがよいです。
実際ゲームで使用していると、ファンの音はもちろんそれなりにしますし、ある程度温度も上がります。GPUだけでなくCPUなどの放熱もありますので、仕方のないことといえるでしょう。
一番の売り!リフレッシュレート300Hzのディスプレイ
ノートPCのOMENシリーズはさらに15シリーズと17シリーズにわかれます。
2シリーズの差はディスプレイサイズの差で、15は15.6インチで17は17.3インチのモデル。どちらもIPSパネルのフルHDですが、OMEN17(第10世代インテルモデル)が144Hzまでなのに対し、OMEN15(第10世代インテルモデル)は300Hzまでとなっています。
リフレッシュレートとは1秒間に何枚画像が書き換えられるかを表した数値になります。300Hzであれば1秒間に300枚画像が書き換わるということです。
パラパラ漫画で想像すると、1秒間に60枚めくって絵を動かした場合と、1秒間に300枚めくって絵を動かした場合とでは、滑らかさや次の動きがわかるまでの時間が違います。
つまり、FPSなど素早く反応しなければいけない場面では、リフレッシュレートが高い方がより早く動きを察知し、反応できることになります。滑らかさも違うので、いわゆる「ヌルヌルした動き」が楽しめます。
CPUはCore™ i9-10885Hプロセッサー
OMEN by HP 15 エクストリームモデルはCore iシリーズの第10世代「Core™ i9-10885H」を搭載しています。コア数8、スレッド数16の高性能なプロセッサーになります。
性能はよいですが、その分熱くなりやすいというデメリットもありますので、用途に応じてCore i7シリーズのモデルを選択するのもよいでしょう。
できるゲーム-フレームレートと描画設定-
モンスターハンター:ワールドの描画設定「低」でフルHD/120fps
低 | 高 | 最高 | |
モンスターハンター:ワールド | 120fps前後 | 100fps前後 | 75fps前後 |
FF15 | 120fps前後 | 100fps前後 | 75fps前後 |
ファークライ ニュードーン | 110fps前後 | 95fps前後 | 90fps前後 |
FF14 | 170fps前後 | 120fps前後 | 115fps前後 |
上の表は、重たい部類に属する人気ゲームを『OMEN by HP 15 エクストリームモデル』にてフルHD解像度でプレイした場合におけるおおよそのフレームレートです。
描画設定を低くすれば、フレームレートがおおよそ100fps前後で稼働しますので、『OMEN by HP 15 エクストリームモデル』であればほぼすべてのPCゲームを快適にプレイできます。
リフレッシュレート300Hzディスプレイ フォートナイトの描画設定「高」でフルHD/225fps
低 | 高 | 最高 | |
フォートナイト | 225fps | 170fps | 130fps前後 |
PUBG | 180fps | 175fps | 160fps前後 |
上の表は、軽い部類に属する人気ゲームを『OMEN by HP 15 エクストリームモデル』にてフルHD解像度でプレイした場合におけるおおよそのフレームレートです。
ディスプレイは300Hzですが、低設定でも最大の300fpsはでないのが少しもったいないところ。
メモリは大容量の32GB
前述の高性能なCPUに加え、メモリもしっかりと32GB搭載。
メインメモリとは仕事をしているときの作業スペースのようなもの。このスペースが狭いと、いくら優秀な人間を大勢用意して仕事にとりかかろうとしても、人間が使うスペースが狭くては仕事も思うように進みません。
ゲームをプレイする場合には、ゲームにもよりますが最低でも8GB~16GBは欲しいところ。OMEN by HP 15 エクストリームモデルではそれを超える32GBとなっていますから安心です。
SSDとHDDのデュアルストレージで使い分けができる
OMEN by HP 15 エクストリームモデルのストレージはSSDは512GB、HDDは1TBとなっています。
ゲームデータはSSDに保存し、ゲーム動画の保存先はHDDにするといった使い分けが可能。容量の大きいゲームをたくさん入れたい方には物足りない容量かもしれません。
大容量希望の場合には、サポート対象外になるのを承知でパーツを換装するか、OMEN17のエクストリームモデル(SSDが1TB、HDDは2TB)の方がよいかもしれません。(画面サイズが17.3インチでリフレッシュレート144Hzになるなどのスペックや価格の違いもあり)
Bang & Olufsenと共同開発したオーディオ
高級オーディオ・ビジュアルブランドのBang & Olufsenと共同開発したオーディオなので高音質なサウンドとなっています。
DTS:Xウルトラ対応なので臨場感のあるサラウンドを楽しむことが可能。
HP公式サイトで購入後のレビュー
HP公式サイトではOMENシリーズが特別価格で販売されています。(2020/10/7現在)
今回購入したOMEN by HP 15 エクストリームモデルは319,800円(税込351,780円)ですが、64,800円割引で送料無料なので、255,000円(税込だと280,500円)で購入できることになります。
公式サイトで完売しているモデルの場合以外はHP公式サイトで購入するとかなりお得に入手できるのでおすすめ。
HPで注文確定後、登録アドレスに逐一メールが届く
今回はクレジットカードでの購入でしたので、入金確認の作業はスムーズに終了しています。
- 申し込み直後に申し込み完了のメール
- 数分後に支払い確認完了のメール(クレジットカードかつ問題がなかった場合)
- 翌日の夜に注文受付、納期確定のメール
- 申し込みから3日後に配送業者の伝票番号お知らせのメール
- 申し込みから4日後に製品到着
納品までの状況がメールやウェブで確認できるので安心。届くのも早かったので満足です。
※あくまで今回の注文の一例なので、入金方法が違うなどの場合によっては日にちが前後する可能性もあります。
PCのみの注文だと、商品はPCの箱そのままで発送される

PCのみの注文の場合、2重に梱包されずPCが入っている箱にそのまま送り状が貼られて届きます。保証書も同じように貼り付けられていますが、しっかり封がされているので配送中に落ちてしまうことはないでしょう。
何を頼んだかわからないようにしたい場合、対応していただけるかどうかは不明。少なくとも何もせず注文するとOMENのPCとわかる状態で届くので気になる方は注意が必要です。
しっかりとした作りの箱、初心者向けのマニュアル付き

そのまま送られてくるだけあり、中はしっかりとフィットするようにPCが入っています。

PCと付属品は画像のような感じ。
他社製品と違うところは、HPパソコンナビがついていることでしょうか。分厚い冊子で、PC初心者でもやりたいことができるように解説されています。
ある程度PCを使っている人でも「こんな機能あったんだ」と感じるので、意外と見ていて楽しい冊子です。
スタイリッシュな形状

OMENシリーズのノートPCはあまり見たことのない形をしています。ノートPCなのにディスプレイがモニターとして分離しているかのような見た目でかっこいいです。
重さは約2.48kg。外出時のお供にはやや重めなので不向きですが、家庭内で持ち運ぶには問題のない重さです。

キーボードは日本語配列でテンキーがついています。26キーがロールオーバーとアンチゴーストに対応しているとのこと。
LEDライトは4区画に分かれており、色相と明るさが自由に変更可能。
変更はOMEN Command Centerというツールでできます。

キーボードの打鍵感はノートPCらしく軽めになっていますので、慣れれば軽快なタイピングができます。
ゲーミングPCでありながら、動画編集などの作業用のPCとしても使えるキーボードという印象です。
ゲーミングキーボードに慣れている場合、キーストローク約1.8mmと浅いこと、テンキーがあることから、ゲームがプレイしづらくなる可能性があります。その場合はゲーミングキーボードを別途接続することになるでしょう。
OMEN Command Centerでリモートプレイやパフォーマンス調整などができる
キーボードの設定以外にも様々な設定が可能なOMEN Command Center。主な機能は以下になります。
- キーボードのLEDライティング設定
- リーグオブレジェンズのコーチング
- ゲームの管理(ランチャー、ゲーム時間のトラッキング)
- スマホでリモートプレイ
- 温度のモニタリング、ファンの速度調整などでのパフォーマンスコントロール
コーチング
リーグオブレジェンズはプレイしていないので不明なのですが、サインインすることによってユーザーのスキルを評価し、レベルを向上させるお手伝いをしてくれるようです。
ゲーム管理
ゲームの管理はSteamのゲームでもランチャーが使用可能でした。ゲーム時間のトラッキングはオンオフの切り替えが可能。
スマホでリモートプレイ
スマホにOMEN Command Centerアプリをいれ、ログインをするとスマホでのリモートプレイが可能になります。
スマホにコントローラーを接続するなどの設定は必要ですが、設定が完了したあとは簡単にリモートプレイができました。ゲームのランチャーに入っているものであればリモートで起動が可能です。
パフォーマンスコントロール
ゲーミングPCにおいてパフォーマンスを最大にするためにはCPUなどの温度管理も重要になってきます。
OMEN Command Centerでは細かい温度やダウンロード・アップロード速度をリアルタイムで表示してくれますし、ファンの速度を調整することもできます。

温度優先の快適モード、パフォーマンスを最適化するモードがあります。
ファンの速度は自動か、最大にするかを選ぶことができます。

ネットワークの帯域幅の監視や設定、デュアルフォース(無線LANと有線LANを同時にしようするモード)のオンオフが可能。

スムーズな立ち上がり
SSDではないPCからの買い替えなので、PCを起動してから作業できるようになるまでがとてもはやく感じました。
いままでは数分、ウィルス対策ソフトの更新があると十数分待つこともありましたが、OMEN by HP 15 エクストリームモデルでは1分かからず立ち上がり、すぐに作業へうつることができます。
PC自体の起動だけでなく、ゲームの起動もスムーズ。一般的に重いとされるAdobe系のソフトやAndroidStudioの起動も待たされることがほぼありません。
負荷がかかると熱くなり、音が気になる
ゲームをしているとPCのキーボード上部の方が結構熱くなってきます。
操作する部分が熱くて触れないということはありませんが、長時間ゲームをする場合にはノートPCクーラーを別途つけるなどの対策が必要になります。
総評:ゲーム以外にも様々な作業をする場合におすすめ
ゲーミングノートPCではありますが、Core i9を活かせるような使い方、つまり動画編集やその他の作業をする場合にも使えるPCです。
ゲームだけでなく配信用に編集するという方にはぴったりの高性能PCになります。
以下個人的な感想です。
- OSもその他のソフトも立ち上がりサクサク。ストレスを感じない
- ゲームをするときは熱くなるので心配になる
- キーボードは軽く打ちやすい。テンキーがあるので作業しやすい
- 将来的にSSDストレージ容量は多くしたい
- 滑らかだからゲームの視点移動で酔いづらい
OMEN by HP 15 エクストリームモデル(15-dh1004TX) 仕様
メーカー | HP |
価格 | 319,800円(税込:351,780円) ※HP公式オンラインストアの標準価格 |
プロセッサー | インテル® Core™ i9-10885H プロセッサー (2.40GHz-5.30GHz, インテル®スマートキャッシュ 16MB) |
メモリ | 32GB (16GB×2) DDR4-2933MHz |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) + 1TB ハードドライブ (SATA, 7200回転) |
ネットワークコントローラー | 内蔵Gigabit LAN (10/100/1000) |
内蔵無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6) Bluetooth5.0 |
グラフィックボード | NVIDIA® GeForce® RTX 2080 SUPER™ with Max-Q design グラフィックス |
ビデオメモリ | 8GB (GDDR6) |
ディスプレイ | 15.6インチワイド フルHD非光沢・IPSディスプレイ (300Hz / 1920×1080 / 最大1677万色 / 300nit) NVIDIA® G-SYNC™ 対応 |
外部ディスプレイ | 最大 3840 × 2160 / 最大 1677万色 |
キーボード | バックライトキーボード (日本語配列、テンキー、4ZONE LEDライティング対応) |
インターフェース | HDMI 2.0 出力端子 × 1 Mini DisplayPort × 1 Thunderbolt™ 3 (40Gbps) with SuperSpeed USB Type-C® 10Gbps ×1 (DisplayPort™ 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応 ) SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×3 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応) ネットワークポート(RJ45)×1 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 |
メディアカードスロット | SDカードスロット×1 |
オーディオ | Audio by Bang & Olufsen 内蔵デュアルスピーカー Realtek HighDefinition Audio準拠 内蔵デュアルマイク |
サイズ | 約 360 × 262 × 20 (サーマルバンプを含んだ場合 : 27.5) mm |
重さ | 約 2.48 kg |
消費電力 | 最大 200W |
バッテリ | リチウムイオンバッテリ(6セル) 最大駆動時間:5時間 |
保証期間 | 標準:1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証) |
その他 | オフィスソフト:なし 主なソフトウェア:OMEN Command Center、HP Support Assistant、マカフィー® リブセーフ (1年版)、その他 付属品:速効!HPパソコンナビ特別版、ACアダプター、電源コード、保証書 等 |
クレジット | © Copyright 2020 HP Development Company, L.P. |